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2009年04月

家もない宿屋泊まりの身には、銀行で無償で貸してもらえる金庫がとってもありがたいです。
ここにお金はもちろん、持ちきれない荷物や大切なものがぜーんぶはいっています。
ニューヘイブンの銀行は、仕立て屋さんのすぐ前にあるから修行が終わって荷物の整理をして宿に帰るのに、とてもちょうどいい位置にあるの。
今日も修行を終えて、銀行で荷物の整理をしていたら後ろから二人組みの人に声をかけられました。
私がいかにも生産者な格好をしているからかしら、細工仕事はできるかどうか聞かれたのだけれど、あいにく私はお裁縫しかできなくて…
申し訳なく思いながらそのことを伝えたら、気にしないで、とその人たちは笑ってくれました。
それから、きれいなモスグリーンの小さい椅子をくれたの。
「立ち仕事は腰に悪いからね」
「その椅子に座ってお針子修行がんばってね」
そんなことをいってもらえて、ありがたく椅子を頂くことにしました。
椅子を受け取ったら「いこう」とすぐに細工師さんを探して走り出した二人の背中にお礼を言って、その人たちとは別れました。
ほんのひと時の出会いだったけれど、心がぽかぽかしたわ。
二人は細工師さんを見つけられたかしら。
もらった椅子に腰掛けて、また明日から修行がんばります。
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今日は森に秘薬集めに出かけました。
魔法を使うのに必要不可欠な秘薬。
魔法のスクロール


クモの糸だとかマンドラゴラだとか、毒草だとか、種類はいっぱいあるけれどそのほとんどは森で手に入れることができます。
もちろん、魔法屋や錬金術屋に行けば売っているけれど、今の私にはそんなに大量に必要ないから森に落ちているのを拾うだけで十分。
お散歩をかねて、袋がいっぱいになるまで秘薬を拾っていたら意外なものを見つけました。
刀身が青く光っているダガー。
きれいなだけじゃなくて、普通のナイフよりも上質なつくりになっているみたい。
モンスターからの戦利品を誰かがここに捨てていったのかしら。
羊の毛を刈るのにも、モンスターの皮を剥ぐのにも、なにかとこういう小型のナイフは必要になってくるので、今の安いナイフからこのダガーに持ち替えることにしました。
今日はいい物を拾っちゃった。
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ニューヘイブンの劇場
- 2009-04-24 (Fri)
- パトリシアえにっき

音楽と魔法でモンスターを操り止めをさす「バードメイジ」に目標を決めたクレド。
そのためには、その道のベテランの元で修行をして学ばなくちゃいけません。
とりあえず、魔法は魔法学校まで案内してあげたけれど、肝心の音楽を学ぶところはどこかしら。
地図を見ていたら、またフラーリが通りかかって3人で地図とにらめっこ。
そして、ようやく町のはずれにある小さな劇場に気づいたの。
現地に行ってみると、ニューヘイブンにある大きなツリーの奥に、隠れるように建っている小屋を見つけました。
屋根がなくて、小さなステージとベンチを並べただけの観客席。
人もいなくて代わりに動物があがりこんで休息をとっているような劇場でした。
誰もいないのかと思ってステージに上がってみると、横の控え室に一人のバードさんが立っていました。
この町にはバードはこの人しかいないみたい。
クレドが早速修行を申し込むと、その人はうれしそうにバードに必要な知識を教えていました。
クレドはひさしぶりの生徒さんだったようね。
そんなこんなで、無事にクレドはバードメイジの第一歩を踏み出しました。
それぞれの目標に向けてがんばる仲間が増えてうれしい!
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ひつじの毛を集めた帰り道、町の入り口で大きなバックパックを背負ってきょろきょろしている人と出会いました。
見た目はとんがり帽子にローブといった典型的なメイジの格好。
そしてその動作は、数日前にこの町へやってきた私と同じでした。
彼の名前はクレド。
特に目的もなく旅にでて、ここニューヘイブンにたどり着いたんですって。
クレドとお話をしていたら、修行を終えたフラーリが帰ってきました。
「これから何をしたらいいのか」と問いかけるクレドにフラーリは「自由に生きろ」とだけ言ってそのまま、また修行へいっちゃった。
フラーリは最近は変身に凝っているみたい。
よく犬の姿でうろついていて、ますますどこにいるのか見つけにくくなったわ。
クレドに、なにか得意なものとかやりたいことはないか聞いてみたら、吟遊詩人になりたいといいました。
そういえば、音楽でモンスターを魅了して操る戦術があるって聞いたことがあるわ。
確か、音楽ギルドとか劇場とかでそういうのを教えてもらえるのよね。
クレドにそう教えたら彼もやる気になったようで、教えてもらえるところに案内してあげることになりました。
あら?
そういえばニューヘイブンに劇場って…あったと思うけど、どこだったかしら?
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お針子修行に魔法学校に…ここにきてから毎日忙しく過ごしているけれど、あらたに料理を学ぶためにパン屋さんで修行をさせてもらうことにしました。
この間のお肉を無駄にしてしまったのがくやしくって。
プロになるとまでは言わないけれど、せめてお肉くらいはおいしく焼きたいもの。
料理の基本。パン作りで火加減の調節を学ぶわ!
最初はひたすらに水を混ぜた小麦粉をこねて、さらにひたすらにそれを焼き上げること数時間。
黒こげだったパンもようやくおいしそうな焼き上がりになってきました。
だいぶコツをつかんできたみたい。
それから、お料理ってたのしいのね。
もっとがんばれば、おばあちゃんの作ってくれたおいしいキッシュが私にも作れるようになるかしら。
料理は短期的な修行のつもりだったけれど、暇を見つけて通おうかな。
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布でのお裁縫も慣れてきて、そろそろ革の素材にも挑戦するころになりました。
皮はもちろん、自分で狩りにいって動物から剥いでこなくちゃいけません。
なんども生えてくる羊の毛を刈るのとはちがうのよね。
ニューヘイブンの南の森で動物を狩って、思い切ってナイフを突き立てて素材の皮と解体したお肉を手に入れました。
動物の狩りはおばあちゃんと暮らしていたときから生きていくためにしていたので大丈夫。
皮は剥ぎ取ったままだと重たいからその場ではさみを入れて軽くして、お肉は全部きちんと食べて隅々まで頂くつもりです。
やっと作業を終えて、ちょうどお昼のころだったので捌いたばかりのお肉を焼いてみることにしました。
焚き木になかなか火がつかなくて魔法で火をつけちゃおうかと思ったけど、あんまり魔法で楽をしすぎるのもどうかとおもって手作業で頑張って火をつけました。
あとは、ここにお肉をつっこめば焼肉ができるのよね。簡単簡単!
…だとおもったのに、火から取り出したお肉は消し炭のように真っ黒こげ。
あきらめずに食べようとしたらぼろぼろとくずれおちて、もち手の骨だけが手元にのこっちゃいました。
たべられないわ、これじゃ。
そういえば、狩りは私がしていたけれど料理はおばあちゃんがしてくれていたっけ…
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サルベージバッグの注意点
- 2009-04-15 (Wed)
- パトリシアえにっき

使ってみてはっきりと実感したサルベージバッグの便利さ。
布をサルベージバッグにいれておけば作った服もサルベージバッグにはいるので、かばんが服でごちゃごちゃにならないし、布の再利用までできてとってもお得なんです。
布も裁縫道具も糸玉も、ぜーんぶここに入れてしまえばこれひとつもって裁縫屋さんに修行にいけちゃう。
あ、でも服だけじゃなくて実は布もサルベージ対象で、布をサルベージしちゃうと包帯になってしまうからサルベージ前には布をサルベージバッグから出すことだけは気をつけておかなくちゃ。
だけど、こころもかばんもうきうきで裁縫屋さんに向かう日々が続いたある日、ついにやってしまいました。
今日は徹底的に作業場にこもろうと、たっぷり用意した布をサルベージバッグに入れたとき、サルベージし忘れた数着の服が入っていることに気づいてついでにこれも布に変えておこうと思い、そのままサルベージ。
気づいたときには、たっぷりの布は、たっぷりの包帯へと変わっていました。
そして、残った服をサルベージした分の数枚の布…
その日は何にもできなくなってとぼとぼと宿屋へ帰ったのでした。
(包帯はフラーリにあげました)
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毎日宿からファインクロス裁縫店に通って布置き場で修行に励んでいます。
今日、お昼を買うために普段は行かない裁縫店の隣の雑貨店にいってみたら、とっても素敵なものを発見したの!
サルベージバッグっていう深い緑色の袋で、この品物だけやけに値段が高くて、どんなものなのか店主さんに聞いてみたらまさに今の私にうってつけの袋だったの。
この袋の中に布製品や、皮、金属製品などを入れてサルベージをすると、仕立てられた製品から再利用できる部分を一気に取り出してくれるんですって!
今まで作ったものはひとつひとつはさみを入れたりほどいたりして布の再利用をしていたけれど、これからこのバッグに入れたらその手間が省けるのね。
思わず飛びついて買っちゃったらお昼代も残らなくなっちゃったけど、悔いはないわ。
きっとこれから役立ってくれるはず!
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おばあちゃんに習った魔法を忘れないために、お針子修行の合間を縫ってニューヘイブンの魔法学校にも通うことにしました。
文献によると、この島には昔はヘイブンしかなかったんだけど、地下で行われた魔法実験によって壊滅してしまったんですって。
そして時空のゆがみからヘイブンの西に突然現れたのが、ここニューヘイブン。
それから、かつてのヘイブンはオールドヘイブンと呼ばれるようになって壊滅した街をゾンビやスケルトンが闊歩するようになったらしいの。
魔法学校の課題として、オールドヘイブンのゾンビ退治を命じられてしまったんだけど、ゾンビ退治なんてちょっと怖いな。
そういえば、フラーリも修行でゾンビ退治をしているのを思い出して、一緒に行くことにしました。
一緒にいったのはいいんだけど、フラーリはたいてい姿を隠していたり、分身して増えていたりで、どこにいるのかどれが本物なのかさっぱり。
忍者って不思議な職業ね。
唯一の手がかりはお酒のせいで出るしゃっくりくらいだわ。
フラーリの戦法が面白くて、ゾンビ退治よりそっちに夢中になっちゃった。
フラーリが手伝ってくれたおかげで、私も無事にゾンビを退治して魔法学校の課題を済ませられました。
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このニューヘイブンへ来る道中一緒になったフラーリと町でばったり再開!
ニューヘイブンに来るまでは、お互いの夢とかを語り合っていたけれど、町に着いたらすぐに自分の道に進むために分かれたの。
彼は今、忍者として忍術の修行に明け暮れているみたい。
町のはずれにある忍術ギルドと、修行場のオールドヘイブンをいったりきたりしているから、裁縫屋にこもって修行してる私とはなかなか会わなかったのね。
フラーリはもう分身とか、動物に変身したりとか、忍者らしい技を覚えていました。
今は目下、相手の目をくらませて隠れるハイディングの修行中なんですって。
彼はそのまま、手にしたお酒をあおりながらオールドヘイブンのほうへ歩いてゆきました。
振り向いたときにはもう見えなかったからハイディングに成功したのね。
だって見えなかったけど、お酒のせいでしゃっくりが聞こえたんだもの。
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